2014年1月15日(水)
今朝の中日新聞朝刊の文化欄に、「栗原光展」が取り上げられました。
展覧会の見どころがぎゅっと凝縮して書かれていますので、引用してご紹介します。
一昨年に開催された公募展「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で優秀賞を受けた栗原の個展。この4年間で手がけた油彩27点を紹介している。対象、モチーフは、一貫して「水」。変幻自在な表情に引かれるのだという。
ただ、描き方の変化は著しい。激しく流れ落ちる滝、泡立つ滝つぼを描いた2010年の「臨界点」が重厚で具象画の趣を漂わせるのに対し、最新作「involution」(写真左端)は軽やかで自由だ。勢いのあるストローク、明るい色みが目を引く。
栗原は1987年、長崎県生まれで名古屋造形大卒。広い展示空間を使った大規模な個展は、今回が初めて。同時進行で描くという小品、大作が入り混じる展示からは、自分の絵、新しい可能性を追う若手らしい貪欲さがのぞく。
展示室はさながら、深い水槽のよう。フーッと呼吸をしたくなる空気が満ちている。本展が、新たな変化を呼び起こす契機となるか。愛知県春日井市在住。(宮)
【開催中の展覧会】
清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展
会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)
開館時間:10:00~19:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料:一般200円 中学生以下無料