2012年12月8日(土)
曲面絵画 ブライアン・ウィリアムズ展、2日目。
今日は、作家自ら作品について解説するアーティストトークを開催しました。
ブライアンさんは日本に来て今年でちょうど40年。
日本人の私たちもびっくりするほど巧みな日本語で、
集まった来館者に分かりやすく作品について語ってくれました。
なぜブライアンさんは平面ではなく「曲面絵画」を考案したのでしょう
普段は意識していないけれど、実は私たち人間の視野は球体なんだそうです。
目玉は球体だし、手を伸ばして回せば円が描けます。
自然界は曲線に満ちている。直線など一つもありません。
視線だって直線的に動くのではなく、カーブを描いて動いている
このことに気づいたことがきっかけで「曲面絵画」が誕生したというわけなんです。
画家はものの見え方について人一倍敏感です。
いったい、人は風景をどのように見ているのか。
知覚や視野について、絵を描きながらさまざまに思いをめぐらせたことでしょう。
高校生時代のブライアンさんの夢は、将来科学者になること。
絵描きになってもなお、理系の発想が染みついていて、視覚を科学的に分析しているとおっしゃっていました。
明日もアーティストトークを開催します。
新しいことに挑戦することをやめない、バイタリティーにあふれた
ブライアンさんの話を聞けば、元気をもらえるに違いありません。
画集購入の方には、ブライアンさんがサインをしてくれます。
ぜひお出かけください。
曲面絵画 ブライアン・ウィリアムズ展 ―眼はこのように風景を見ている―
会期:2012年12月7日[金]~2013年2月15日[金]
時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
年末年始(12月29日~1月3日)