2012年11月15日(木)
今日の午前中は清須アートラボの第7回目。
現在「ジョルジュ・ルオー展」を開催中の、稲沢市荻須記念美術館にお邪魔しました。
稲沢市荻須記念美術館は当館から車でわずか15分。一番のご近所さん。
といっても15年以上も先輩で、歴史ある美術館です。
みんなが心待ちにしていたミュージアム鑑賞ツアー。
館内はところどころにアクセントとして美しい木目が使われ、リラックスして鑑賞することができます。
今回、特別に解説をお願いした、ルオー展担当学芸員の河合さんが、
まずは「荻須高徳展」(常設展示)を案内してくれました。
渡仏を手伝ってもらった佐伯祐三からの影響、パリやベネツィアの風景に魅せられた理由、
画風の変遷など、興味深い内容ばかり。
それから「ジョルジュ・ルオー展」(特別展 )の展示室へ。
荻須高徳は、フランスへ渡り、ルオーに深く感動したそうです。
そこで荻須があこがれたルオーの作品を集めて展示しようと、この企画が誕生しました。
展示室入口で、A5判のこんな立派な冊子をいただきました!
カラー図版をたくさん使って、ルオーの人生と作品の見どころをコンパクトに解説してあります。
これは嬉しいサービスですね!
自宅に帰ってからも、何度も作品を思い起こすことができます。
『ミセレーレ』や『流れる星のサーカス』など、ルオーを代表する版画作品が並ぶ室内。
人間の表も裏も深く洞察したルオーのまなざしに胸を打たれます。
最後は荻須のパリでのアトリエ再現を見学。
芸術の中心として、フランス人のみならず異邦人をもひきつけてやまなかった
20世紀前半のパリ画壇にふれたアートラボでした。
軽妙な語り口で荻須とルオーの作品世界にいざなってくださった学芸員の河合さん、
ありがとうございました。
ランチは、ルオー展会期中のみの、スペシャルコラボメニューがある、
近隣のお店がオススメです。
館内で「コラボメニュー&スイーツ提供店」のマップを配布していましたよ!
【開催中の展覧会】
清須市はるひ美術館収蔵作品展
会 期:2012年11月7日(水)~12月2日(日)
時 間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般 200円