02. 5月 2017 · 驚きの造形と愉快な作家と。【黒蕨壮彫刻展】 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会

新年度になりました。といいつつもうゴールデンウィーク(去年も同じことを言っている気がする…)!

久しぶりの更新です。

現在開催中展覧会はこちら。

黒蕨壮彫刻展 木によるリアリティと情念

 

「清須ゆかりの作家」シリーズの第4弾となります。

清須市にある医王寺さんというお寺に、黒蕨さんが仏像と飛天像を奉納しているというご縁で、展覧会を開催する運びとなりました。

愛知在住歴は長いですが、鹿児島生まれの九州男児。豪放磊落な薩摩隼人という言葉がぴったりの、おおらかな空気をまとった作家です。

彼の作品の特徴は、なんといってもまずは木彫とは思えないその造形。

ポスターやチラシを見て、「なんだこれは?」とぎょっとした方も多いのではないのでしょうか。

 

黒蕨さんの作品には人間のようなものが彫られていますが、身体の一部であったり、どこかが欠けていたり、「抜け殻」(つまり衣服などの身体の「入れ物」)だったりと、いびつでちょっと不気味です。

ほぼすべての作品に共通しているのは顔がないこと。感情を表情から読み取ることに慣れている私たちですが、顔がない身体(のようなもの)からはかえって強烈な情念を感じます。

展覧会のタイトルにもあるように、黒蕨さんはリアリティのある造形を通して、人間の情念を表現しています。

喜び、悲しみ、怒り、苦しみ、とまどい、あこがれ、、などなど、何かしらの「情」が、つやつやとした木肌からにじみ出てくる。

そこにちょっとしたユーモアが加味されることで、彫刻の重厚なイメージから良い意味で脱しています。

黒蕨さんが「とにかく驚いてほしい、なんじゃこりゃ!と思ってほしい」と話すように、難しいことを考えずにただただ面白い!と思える作品です。

それと同時に、その裏にある確かな技術と、人間の細やかな感情を読み取る敏感な感受性も、感じていただければと思います。

ご来館されたことのある方はご存知の通り、当館はとっても小さな美術館です。

限られたスペースにどのように配置していくかということに関しては絵画とは勝手が違い少々苦戦しましたが、

作家と試行錯誤しながら空間を作り上げました。

(お客様の動線や鑑賞ポイントが想定とは違っていたりして、様子を見ながら会期中にも配置や角度を変えたりしています。)

   

会期中は不定期に在館されているので、わはは!と豪快な笑い声が聞こえたらぜひお話してみてください。

5月4日(木・祝)14:00からはアーティストトークも開催します。

 

 

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