09. 1月 2017 · January 9, 2017* 「ゴッホとゴーギャン展」最高の2人展。 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 未分類

「ゴッホとゴーギャン展」が愛知県美術館で始まった。予想を超える人気で連日観覧客が押し寄せている。印象派のビッグ2、ゴッホ展でもゴーギャン展でも人気があるのに、この二人の展覧会である。

ところで、展覧会は基本個展が一番おもしろい。最もその作家の世界観が濃く深く観ることができるからである。人数が増えていけばいくほどおもしろくなるかというと、決して足し算にもかけ算にもならず、薄まっていく。印象派展とゴッホ展、どちらが興味深いかということである。

それで2人展の場合はどうか。その二人が創作の上で必然的な関係性があるかどうかである。子弟、夫婦、親子、友人にはその創作上の関係性を見いだすことができるだろう。しかし一方が圧倒的優れた作家で、他方がそれに頼るような2人展ではやはりつまらない。互いに高いレベルで自立していなければならない。

さて、ゴッホとゴーギャンである。印象派の画家たちは互いに交流があって友人関係にあることが多い。中でもこの二人は創作の上で互いに尊敬をしあっており友愛も強かった。故にアルルの街で共同生活が実現した。そこにひまわりの絵がある。ゴーギャンが好きだと言ったひまわりをたくさん描き飾って、ゴーギャンのための椅子を買って、友人ゴーギャンを迎える。繊細な二人はたった2ヶ月で共同生活を破綻させる。しかし互いの絵にたいする尊敬が失われた訳ではない。ゴッホの自殺によって友愛は終りを告げるが、その後ゴーギャンは、あのゴーギャンの椅子にひまわりの花を飾った絵を描く。まるで愛しいゴッホをゴーギャンが抱きしめるように。

ゴッホとゴーギャンは、互いに創作の上で強い結びつきがあって、友愛がある。だから「ゴッホとゴーギャン展」はおもしろい。

3月20日まで。

http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html

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