トリエンナーレとは、3年に1度開かれる国際美術展覧会のことで、2年に1度開催されるビエンナーレを合わせると世界で150を超える。
あいちトリエンナーレは美術、映像、音楽、パフォーマンス、オペラなど、現代行われている芸術活動をできる限り「複合的」に扱おうとする希有な国際芸術祭で、2010年から始まり、今年で3回目である。
この度のテーマは「虹のキャラバンサライ 創造する人間の旅」。愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、名古屋市内のまちなか、豊橋市内のまちなか、岡崎市内のまちなかを会場として開催される。会期は8月11日から10月23日まで。
8月10日の内覧会に参加、午後1時30分スタートで、名古屋市美術館、長者町界隈、中央広小路ビル、旧明治屋ビル、愛知県美術館を含む愛知芸術文化センターを観てきた。徒歩で2万歩コースのハードスケジュールである。
じっくり鑑賞するというよりも先ずは概要を把握するという形である。美術展といっても、トリエンナーレは現代美術を見せるものであり、いわゆる美術展とは異なる。現代美術は、絵画・彫刻の枠をはみ出して、空間演出であるインスタレーション、映像、音、パフォーマンスなど多岐にわたる。また「美しい」という捉え方も大きくはみ出しており、「どこが美しいのだろう」という混乱を起こすものも多い。
トリエンナーレを観る場合、自分の価値観でとらわれるのではなく、むしろその価値観が壊されることにおもしろさを感じることが望ましい。「よくわからないなぁ」と思うものが多いだろうが、「わからないものと出合った」という好奇心を掻き立てることができたら素敵だ。これからの美術と出合うのだ、「つまらないなぁ」当然あるだろう。
撮影可能なものから数点紹介しておこう。
愛知芸術文化センターB2F/森北伸
愛知県美術館10階/三田村光土里
愛知県美術館10階/マーク・サンダース
愛知芸術文化センター屋上/ヴァルサン・クールマ・コッレリ
愛知県美術館10階/高橋士郎
愛知芸術文化センター11階展望回廊/田島秀彦
名古屋市美術館2階/佐藤克久
名古屋市美術館地下2階/ライ・ヅ−シャン
旧明治屋ビル2階/端聡
旧明治屋ビル3階/寺田就子
長者町八木兵錦6号館2階/佐藤翠
長者町八木兵錦6号館3階/今村文